古民家の長所は和室の長所ともいえるでしょう。
古民家はその中にある部屋すべてが日本古来からの建築
つまり和室によって構成されています。
現在の住宅では、和室は来客のための座敷といわれる
床の間のついた部屋だけが一部屋あるものがほとんどで
全く和室の無い住宅もあるようです。
それに対し、古民家では寝室、書斎、納戸、ダイニングまで
すべてが和室であり、日本の風土や生活様式を意識したさまざまな利点があります。
和室では押入れから、机や座布団、寝具などを出し入れすることによって
食事をしたり、書斎、寝室など部屋の用途をさまざまに変えることのできる多目的性や
部屋どうしが、襖や障子で区切られているので
それらの開閉や、着脱によって
隣の部屋との関係を変化させることことのできる自由度もあります。
また和室は、靴や上履きを必要とせず、
い草という植物の自然素材で作られた畳の上を歩くことで
そのまま自然との一体感を得ることができ、
心にも体にも優しいという点もあります。
古民家は日本人の昔からの知恵が至る所に反映されているのです。
欠点として、古民家は昼間でも家の中が暗いということです。
再生するときは暗さを解決する為、
天井に天窓を取り付け日中明るさが入るように工夫したり
急な来客には照明を補助的に使うのも手かもしれません。
照明選びの基本としては蛍光灯は使用せず
白熱灯のペンダントを中心に、
また、そのペンダントも大正から昭和にかけて、
かつて旧民家で使われてきたようなデザインが
情緒を崩さずに違和感無く調和すると思います。